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金沢市指定有形文化財 旧平尾家住宅

所在地  金沢市湯涌へ19番地

竣工年  万延元(1860)年

 

 平尾家の祖先は加賀藩士永原家の家臣でしたが、宝永7(1710)年に三代平尾紋太夫知忠が加賀藩本多家(5万石)の家臣となり、正徳5(1715)年には知行70石を受け、加賀藩の陪臣として明治維新を迎えました。


 建物は木造瓦葺き、切妻、妻入で、当時の典型的な平面様式を保ち、加賀藩の平均的な下級武士住宅をみることができます。また、屋根を囲む土塀、侍門、座敷に面する庭なども旧状をよく残しています。敷地は、もと約891平方メートル、建坪243平方メートルとなっていました。


 一部は改造されていますが、大部分は当時の面影を遺しており、特に玄関、座敷などの公的空間、根太天井、舞良戸(まいらど)、武者窓、二階の天(あま)などの各部意匠に、当時の特徴を見ることができます。

 竣工時は本多町で建築されましたが、今回は白雲楼ホテル(廃業)の隣地にあった旧金沢江戸村から現在の金沢湯涌江戸村への移築工事です。

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